「エギングに根掛かりは付き物だし、仕方ない。」まさか、そう思って何の根掛かり対策もしていないなんてことないですよね?
そんなお財布にも環境にも優しくないエギングは、今日で終わりにしましょう。
もちろんエギングをしていて100%根掛かりをしない方法なんてものはありませんが、それでも対策をすることで、格段に根掛かりの確率を減らすことができます。
しかも、誰にでもできる釣り方の工夫や、エギの改造といった簡単な方法でエギの根掛かりを予防することができるんです。
簡単なことで根掛かりが減らせれば、お財布にも環境にも優しく嬉しいことばかり(^^)
些細なことかもしれませんが、釣り人の一員としてSDGsにも貢献できますね!
エギの根掛かりの原因
そもそもエギが根掛かりする原因を知っていますか?
カンナの根掛かり
まずは、カンナ(エギの針)が引っ掛かることによる根掛かりがあります。
これは皆さん簡単に想像できますよね。
カンナが岩や藻、ロープなどに引っ掛かる、よくあるパターンの根掛かりです。
エギの頭部分の根掛かり
そしてもうひとつ、エギの頭が引っ掛かることによる根掛かりがあります。
こちらは知らなかったという方も居るのではないでしょうか。
岩の間や、太い海藻の根の間などにエギの頭が挟まり、抜けなくなるパターンです。
エギの根掛かりを減らす方法
それでは、これらの根掛かりを減らすにはどうすればよいのか?
その具体的な4つの方法をご紹介します。
地形や障害物を把握
まず1つ目の根掛かり対策は、海中の地形や障害物を把握し、根掛かりポイントを回避するという方法です。
あなたは自分が釣りをしている海の中のことをどれだけ知っていますか?
「そんなの海中は見えないし、潜ったこともないのに分かるわけないやん。」
そう思うのが普通ですよね。でも、釣り人には釣り人なりの海中の様子を探る方法があります。
針の付いていないメタルジグを用意し、キャストしてみてください。
そして着底したら、ゆっくりとズル引きします。
スルスルと動けば砂地、コツコツと当たれば岩場、グーっと抵抗があれば藻、ガツっと当たれば大きな障害物があるなど、その感触で海中の色々なことが分かります。
藻や障害物があったところでは次は着底させずに巻いて、当たるかどうかを確かめれば、それらの高さがどれくらいかを把握することもできますよね。
この情報から、根掛かりしそうな場所を積極的に避けることができますし、さらにはイカが居そうな場所を想像することもできます。
シャクり前のひと手間を加える
2つ目の根掛かり対策は、シャクり前にひと手間加えることで、根掛かりリスクを低減する方法です。
エギが着底した時というのは、エギは頭が下を向きカンナが持ち上がった状態です。
そして竿をシャクると、エギの頭は上を向き、カンナは下がった状態になり手前に飛び出します。
この動きだと、頭は障害物に突っ込みやすく、カンナは海底に掛かりやすいのがイメージできますね。
周囲に根掛かりする環境があれば、間違いなく根掛かりしてしまう動きです。
しかしこの手前に飛び出す動きが、上に跳ね上がる動きに変わったとしたらどうですか?
障害物に突っ込んでいく動きが、障害物を跳び越える動きに変わるので、かなりの確率で根掛かりを回避できそうですよね!
エギの動きを手前から上に方向変換させるには、シャクりの前に竿先をチョンと持ち上げる動作を入れます。
そうすることで、エギはその場で頭を持ち上げ、シャクりの時には上に向かって跳ね上がるように動作します。
たったこれだけのことですが、根掛かりのリスクは大幅に低減することができます。
あえて着底させない
3つ目の根掛かり対策は、あえてエギを着底させないことで、海底での根掛かりをなくす方法です。
海底から離れているんだから、そもそも海底への根掛かりがありえないですよね!
「そんなこと言っても、着底させないとイカが釣れないんじゃない?」
そうなんですよ。なので、着底こそさせませんが、底に近いところを攻めるようにします。
「えっ、それ難しいんじゃないの?」と思うかもしれませんが大丈夫!
最初のキャストで着底までの秒数を数えておけば、2回目のキャストからはそれよりも短い秒数でシャクり始めればいいんです。
エギを改造する
最後4つ目の根掛かり対策は、根掛かりしにくいようにエギを改造するという方法です。
カンナが刺さって根掛かりするんだから、カンナを取れば根掛かりしないやん!
なんだか禁断の方法な気がしますが、もちろんカンナの全てを取るわけではありません。
カンナの下半分だけを内側に折り曲げる、もしくは折り取ってしまいます。
これで海底側への根掛かりはほぼなくなるので、安心して着底させることができるし、積極的に根を攻めやすくもなります。
イカの捕食シーンを見ればわかりますが、エギ全体を覆うように喰い付いてきますので、カンナは上半分だけでも十分にイカを掛けることができます。
エギを加工する際には、プライヤーを使用するなどケガをしないよう気を付けてください。
まとめ
- エギの根掛かりは対策可能
- カンナの根掛かりとエギの頭の根掛かりがある
- 地形や障害物を把握し、根掛かりポイントを避ける
- シャクり前にエギの頭を持ち上げ、上に跳ねさせる
- ギリギリのところで着底させない
- カンナは上半分だけでイカは釣れる
以上、エギの根掛かり対策でした。
しっかりと根掛かり対策をし、お気に入りのエギでたくさんのイカを釣り上げましょう(^^)/