「エギングって、シャクってたらイカが釣れるんだよね?」
そう思っている方が結構いますが、間違いです。
エギングでイカが釣れるのは、シャクりの後のフォールの時です。
エギングとは
エギングとは、エギでイカを釣る方法のことです。
近年では大変人気の釣法で、性別・年齢を問わず皆さんエギングを楽しんでいらっしゃいます。
エギングで使うエギとは
エギとはイカ釣り専用のルアーのことです。
そのため、エギングはルアーフィッシングの一種ですね。
実は、エギは江戸時代から使用されている日本古来の漁具なんですよ!
エギングのメインターゲット
エギングでは様々な種類のイカを釣ることができますが、メインターゲットは、イカの王様と称される〈アオリイカ〉という種類のイカになります。
一般に解説されるエギングは、アオリイカに照準を合わせたものになっています。
ここでの説明もアオリイカのエギングを基本としていますので、その点をご認識ください。
エギングの釣り方
それでは、エギングはどのようにしてイカを釣るのかを説明していきますね。
エギをキャストする
キャストとは投げることです。
釣り場に行くとみんな簡単そうにしていますが、意外と難しい動作です
キャストと一言でいってもこれだけの動作を行っています。
まずは竿先からエギまでのラインは短めで、フワっとキャストする練習をしましょう。
一連の動作に慣れてきたら、ラインをちょっと長めにしヒュンっとキャストしてみましょう。
振りかぶったときにエギの重さで竿をしっかりしならせ、反発力を生かしてキャストすることを意識してみてください。
キャストは意識して練習すれば、ちゃんと上達しますよ(^^)/
ラインの糸ふけをとる
糸ふけとはラインのたるみのことです。
エギが着水した状態はピンとラインが張っている状態を想像するかもしれませんが、思っているよりも糸ふけが発生しています。
この状態ではアタリをとることもできませんし、横風が強い場合には隣の釣り人の邪魔にもなってしまいます。
エギが着水したらリールのベールを戻し、竿先を水面に向けてたるんだラインを巻き取りましょう。
エギと自分が一直線になれば糸ふけが取れた状態です。
エギを着底させる
エギの着底とは文字通り、エギが海底に着くことです。
糸ふけが取れたら、リールのベールを返しラインをフリーにしてください。
ラインの出ていく速度が緩やかになり、たるみが出ればエギが着底したサインです。
エギが着底したら、リールのベールを戻します。
このとき、何秒で着底したか数えておけば、2回目以降の目安となります。
エギをアクションさせる
エギングのアクションは、竿をシャクる(あおる)ことでエギにアクションを付けます。
エギのアクションは、イカを寄せるためのものです。
エギにアクションを付ける前に、竿先をチョンと持ち上げてください。それだけで根掛かりしにくくなります。
ワンパターンにならないように、これらのアクションを組み合わせてみてください。
エギが近くに来るほどアクションが大きくなるので、シャクりはだんだん弱めていきます。
エギが近くまで来たら早めに回収することを心掛けましょう。
シャクったアクションで思いがけずエギが海中から飛び出してくることがあり、危険です。
エギをフォールさせる
フォールは、エギをアクションさせた後に沈ませることです。
イカはエギのフォール時に抱きつくため、このフォールの時間をしっかりとることが重要です。
1回シャクりの場合は5秒、2回シャクりの場合は6秒、それ以上は着底までフォールさせましょう。
なお、フォールの際はリールのベールを返す必要はありません。
アタリをとる
アタリとは、魚がエサに食いついている時に出る反応で、ウキ釣りであればウキが沈むというのがアタリです。
それではエギングのアタリはというと、ラインか竿に反応が出ます。
エギのフォール中に急にラインが走る、または逆に急にラインが緩むというのがラインに出るアタリとなります。
ラインを目視できる時間帯は、ラインでアタリをとるようにしましょう。
ラインが見えない時間帯は、竿に神経を集中させます。
竿先が一瞬クンっとなったり、ゆっくりグイーっとした感覚があれば、それがアタリです。
手元のラインを指に掛けて、そのラインの変化を感じ取るのも有効です。
アタリにアワセる
アワセとはイカに針を掛けることです。
アタリを感じたら、軽い力で大きく竿をシャクるようにしましょう。
グっと重みを感じたらイカに針が掛かっており、アワセが成功した証拠です(^^♪
掛かったイカを寄せる
イカが掛かったら、落ち着いてゆっくりとリールを巻いてください。
この時に最も重要なのは、ラインを緩ませないようにすることです。
エギにはカエシがないため、ラインが緩むとイカが外れてしまいます。
イカがジェット噴射をしている時は、無理にリールを巻かず竿のしなりでうまくいなします。
イカを取り込む
イカが足元まで来ても、抜き上げていいのは小型のものだけで、手のひらサイズまでです。
それ以上のサイズを抜き上げようとすると、イカの腕が切れてしまったり、竿が折れてしまったりと悲しい目に合います(^^;
タモやギャフを手に取ったら、竿を持っている手と同じ方向にイカを横スライドさせます。
そして反対方向=イカの背後からタモやギャフを差し入れ取り込むようにします。
イカは抵抗すると背後に向かって進むので、自然にタモやギャフの方に来てくれます。
タモ入れ出来たと安心して、そのまま持ち上げて(横方向を向けて)はいけません。
タモやギャフは垂直(縦方向)のまま、柄を縮めながら取り込むようにしないと折れてしまいます。
イカを取り込むことが出来たら喜びでいっぱいだと思いますが、イカスミの洗礼を浴びないように注意してくださいね(笑)
まとめ
エギングがどういった釣りなのか分かりましたかね?
エギングで一番重要なのは、フォールの時間をしっかりとることです。
エギングで釣れない人によくある勘違いで、「イカが釣れるのはアクションの時だ」と思ってフォールする間もなく必死に竿をシャクっていることがあります。
イカが抱きつく時間を与えないのですから、それでは釣れませんよね(^^;
まずは、しっかり基本を身に付けてエギングを楽しみましょう!